2023年入試問題 傾向分析

令和5年3月2日(木)

令和5年度 入試総評  国語科

1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して

出題形式:
標準 小問集合問題  説明文  古典   資料の読み取り
出題数:
全体の設問数は昨年同様。
大問4 設問17 小問30(小問数が3問増加)
今年の特徴:
  • 小説が出題されなかった。(昨年は説明文が出題されなかった
  • 筆者の意見に対して自分の経験に基づき説明する問題が出題された。
  • 文字数の指定は無いが100字程度書く必要のある問題が出題された。
  • 資料の読み取りで思考力を問われる問題が出題された。
難易度:
全体的には,昨年よりも難化した。記述問題の割合は昨年程度だったが,自分の経験に基づいて説明する問題や,文章の内容を読み取る力,思考力・判断力・表現力が問われる問題が全体的に出題され難易度が上がった。

2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)

  • 小問集合問題
    昨年同様,漢字の知識と,基本的な国語の知識・読解力・表現力をみる問題が出題された。漢字の読み書きの難易度が上がった。
  • 説明文
    記述問題は昨年同様2問出題された。満点の解答を作成するためには問題文をよく読み,条件に合うように正確に記述する必要がある。特に問六は自分の経験を用いて説明する問題だったので,普段から文章を書くことに慣れていない受験生にとっては大変難問だったと思われる。
  • 古典
    古文「玉勝間」(本居宣長)からの出題。問二では,空欄に適する語を書く問題だった。内容をしっかりと読み取ることが重要である。
  • 資料の読み取り・話し合い
    「方言のもつ力」というテーマについてのアンケート結果のレポート用紙を読み取る問題。昨年は105字程度の記述問題が1問出題されたが,今年は100字程度のものが2問出題された。普段から記述問題・作文問題の練習を多く積んでいるかどうかで差が出る。

3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)

記述問題では,中間点をとりやすい問題が多かった。(記述問題は中間点あり)採点基準は基本的に学校判断。

4. 総合所見・その他

1. 難易度が上がった
2. いろいろなジャンルの文章が出題され,出題形式もさまざまであった。総合的な国語力(思考力・判断力・表現力)が要求される。

以上