2023年入試問題 傾向分析
令和5年3月2日(木)
令和5年度 入試総評 社会科
1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して
出題形式: 大問4題(1は3分野の小問集合) 分野間の出題数は3分野ほぼ同じ(地理33点 歴史34点 公民33点) |
出題数: 設問数24問(昨年より1問増),小問数33問) 完全解答16問(昨年より1問増),漢字指定の語句解答1問(昨年より2問減) 文章記述8問(昨年より3問増,配点計28点 昨年より12点増) |
今年の特徴: 文章記述が増えた。資料や図が増え,読み取りに時間がかかるようになり,解答に必要な時間が増加。 『よく出題される問題』(北海道に関する問題)では,歴史に紐付いた問題が出題された。 |
難易度: 難易度は高くなっていると考えられる。(昨年は53.5点)。 問題の分量が増えたことに加え,文章記述の配点が増え,得点がのびにくくなっている。 |
その他: 道教委の方針通り,今年度も北方領土の問題が出題。 ※北方領土からの出題は12年連続である。 |
2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)
1 3分野の小問集合問題 <地理11点,歴史12点,公民11点 計34点> 地理:画像と知識を結び付ける問題が出題された。 歴史:元寇や仏像の資料と地図を組み合わせた問題をはじめ,資料の読解力を求められる問題が出題された。 公民:裁判の仕組みや憲法,経済についての問題が出題された。 2 歴史総合(日本と海外の結びつきについてのカードを見て)<22点> 問3 間宮林蔵を答える北海道に関する問題 問5 資料から日本の軍縮を読み取る問題は知識と資料を結び付ける力が求められた。 3 地理 <A世界地理11点,B日本地理11点 22点> A 世界地理 問2 資料からアラブ首長国連邦の人口ピラミッドを特定する問題は受験生には応用力が要求された。 問3 モノカルチャー経済を説明する問題。簡潔に記述を行う力が求められた。 B 日本地理 問1 日本の地形の特徴をおさえながら,グラフを判断する必要がある。 問3 香川用水の活用を資料から説明する問題。 4 公民総合(政治と経済)<22点> 問4 生徒の発言から適切な資料を選択する問題。 |
3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)
正答表通り。 |
4. 総合所見・その他
・小問集合の1でも,解きにくい問題が出ている。 ・資料を読み取る問題が多く出題された。 ・普段から資料の意味を理解し,表現できるように学習してほしい。 |
以上