2024年入試問題 傾向分析

令和6年3月5日(火)

令和6年度 入試総評 数学

1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して

出題形式:
小問集合 規則性 関数 平面図形 確率・空間図形
出題形式:
大問数は変化なし。
小問は2問減。
今年の特徴:
資料から考え方を読み取る問題が多く出題された。
昨年同様,計算過程・説明・理由・証明と記述問題が多く出題された。
難易度:
昨年よりやや易しい
その他:円周角の定理を利用する出題がなかった。

2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)

 小問集合(計算・関数・データ・作図)
  例年通りの難易度。基本的な問題が集まっており,ミスなく得点できるかがカギとなる。
 規則性
  チューリップの本数を,文字を用いて表す問題が出題された。難解に見えるが,文字式の計算に慣れていれば得点源になる。
 関数
  1問目は,式や座標を求める問題であり,ここは得点したい。2問目は直角二等辺三角形となるための条件を計算する問題であった。文字で表した座標を使って計算することになるので,経験があるかないかで差がついたものと思われる。
 平面図形
  相似を用いた証明問題。証明問題については,今年は1題出題で全文記述であった。2つの図形の相似そのものを示すのではなく,相似を利用して平行四辺形であることを示す流れが新しかった。
 確率・空間図形
  確率は図形の移動と融合して出題された。空間図形については,三平方の定理を用いて順序良く計算を進められたかどうかで差がつく問題であった。

3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)

※ 中間点のある設問
問4・問5 完全解答。
問1(2) 既約分数でない場合は4 点
問1(2)・問2・問2(1)・問2 は記述内容に応じて部分点あり

4. 総合所見・その他

 今年の数学もほっかいどうチャレンジテストや全国学力・学習状況調査を参考にした出題や,過去に実施されたテストからの類題が多く見られた。
 思考力・判断力・表現力が問われる問題が出題された。問題の内容をよく読み取り,確実に得点を重ねていくことが重要である。

以上