2023年入試問題 傾向分析
令和5年3月2日(木)
令和5年度 入試総評 数学
1. 出題形式・出題数・今年の特徴 など例年と比較して
出題形式: 1小問集合 2式の活用 3関数 4平面図形 5データの活用 |
出題形式: 大問数は変化なし。 小問数は1問増加。 |
今年の特徴: データの活用が小問ではなく,大問として出題された。 計算過程・説明・理由・証明と記述問題が多く出題された。 |
難易度: 昨年と同等 |
その他:三平方の定理からの出題がなかった。 |
2. 各問に関するコメント(出題分野・出題形式・新傾向・難易度など)
1 小問集合(計算・確率・関数・図形・作図) 例年通りの難易度。基本的な問題が集まっており、ミスなく得点できるかがカギとなる。 2 式の活用 九九の表を題材に,その表の規則性を考える問題が出題された。文章量が非常に多く,必要な情報を早く正確に読み取る力が必要であった。 3 関数 1問目は,座標間の距離を求める問題。2問目は,変化の割合に関する問題。3問目は,面積を2等分する直線に関する説明問題であった。文字で表した座標を使って面積を計算することになるので,経験があるかないかで差がついたものと思われる。 4 平面図形 円周角の定理を利用する証明問題。今年は2題出題され,1題は穴埋め,もう1題は全文記述であった。前の問題で証明した内容は使っても良い,という誘導が新しかった。 5 データの活用 グラフの作図,理由説明,特徴説明と,計算力ではなく思考力・表現力・判断力が問われる出題だった。単なる代表値の計算だけではなく,各値の意味や特徴を理解していたかどうかで差がつく問題であった。 |
3. 採点基準(問い合わせの結果判明したもの 等)
※ 中間点のある設問 1問5 いずれか一方が正答の場合は2点 1問6 ∠Bの二等分線または線分BCの垂直二等分線のいずれかが書かれている場合は3点 2問2 ア、イ,ウは各1点,エ,オ及びカ,キはそれぞれ完全解答で各2点 4問2(1) ア,イは完全解答で2点,ウは2点 3問2・問3(2)・4問2(2)・5問2(3)は記述内容に応じて部分点ありり |
4. 総合所見・その他
今年の数学も北海道チャレンジテストや全国学力・学習状況調査を参考にした出題や,過去に実施されたテストからの類題が多く見られた。 思考力・判断力が問われる問題が出題された。問題の内容をよく読み取り,確実に得点を重ねていくことが重要である。 |
以上